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片付けを成功させ綺麗な部屋を保つたった1つの方法

こんまり本につづいてこの本を読んでみた。

1日5分! お片付けノート

1日5分! お片付けノート

この「1日5分!お片付けノート」、こんまり本とはかなり「逆」を行く。 この本では「捨てる」というアクティビティに重点をおいている。ポイントとしては ・毎日3~5個、モノを捨てる ・捨てたものと、それを捨てた理由を書く ・一気に片付けをしない、毎日続けて習慣にする というところ。

こんまり本との違い

捨てる理由を明確にする

こんまり流なら「ときめかない」なら捨てるという直感的なやり方なのに対して、1つづつ捨てた理由を明らかにしていくのが本書のやり方。捨てるモノと向き合う時間を作るという意味では変わらない。が、その裏には片付かない理由を自分の中で明確にすべきという本書の中でなされている主張があるのではないかと推測する。たくさんの片付け本を読んでみても書いてあることを鵜呑みにせずに自分で試すなり自分の中でそれなりの理屈をつけ、その片付け方法を理解しなければ片付かないというようなことが書いてある。これが捨てる理由を書くということに繋がる。つまり、捨てる理由を自分で考えることで自分なりの捨てる基準がもて、その基準を書くことで明確に、そして反復することでそれを自分の頭に刷り込めということを言いたいのだろう。あくまでこれは推測であり、この本を読んで自分なりに解釈した結果なので著者が本当にそう言いたいのかはわからないが。それにしても、

お片づけ本を読めば、そこにいくらでも出ている正しい「答え」。たくさんの「片付けられる人」が、むかしからずっと教えてようとしてくれたことばかりです。でも、それはなぜか、いつも自分の中を通過してしまうだけの言葉でしかありませんでした。勉強と同じで、どんなに簡単なやりかたを教えてもらったとしても、自分が導き出した正解でなければ、身につかないんですね。 とまとめの項目で書かれているが、これじゃ片付け指南本である本書も自分で否定していることにならないだろうか…

一気にやらない

片付けを「祭り」と位置づけて一気に片付けを行い、短期間で見違えるようになった部屋に衝撃を受けることで綺麗な部屋を保とうとするこんまり流と違い、絶対に一気にやるなというのが本書。結局一気に片付けても、部屋を綺麗に保つという習慣が形成されていないから再度リバウンドして汚い部屋に逆戻りしてしまう。なので毎日捨てることで片付けの習慣を身に付ければリバウンドもないであろうというのがこの本の著者の意図らしい。でも「絶対に、一気に片付けないでください」と太字で書かれている次のページで「気が乗ったら一気に片付けましょう」とも言っている。どっちなんだ。著者の言いたいこととしては、1日数個モノを捨てるのは習慣形成の最低限であり、一気にモノを捨てても1日のノルマをちょっと超えたくらいと認識して明日もまたノルマを超えれるようにしておけばOKとのこと。とにかく毎日捨てて習慣形成をさせたいらしい。

氾濫する片付け法

こんまり本との違いとしてもう1つあげられるのは、片付ける順番。本書では「キッチン、風呂、トレイ、洗面所、冷蔵庫」を最初に片付けろと言っている。そしてその次の次に衣服やクローゼットを片付けろと指南している。こんまり流の場合は1番目が衣類である。混乱する。で、調べてみればまた別の片付けアドバイザーは物置やクローゼットから片付けろと言っている。「衣類」と場所別ではなくモノ別に片付けろと言っていたこんまり流ともまたこれも違う。

リビングは後回し! 失敗しない片づけの順番を知る~『一生リバウンドしない! 奇跡の3日片づけ』 【第4回】(石阪 京子) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)

いったいどこから手を付ければいいのか。

伊集院光が自身のエッセイの中で、ダイエット本を出さないかという話を持ちかけられたが、その秘訣や方法はどうひねくっても「食うな動け」の5文字から引き伸ばしようがなかったので断った、と書いていたのを覚えている。 結局片付けもダイエットと同じで多分「捨てろ使ったら元に戻せ」ぐらいに集約されるんだろうけど、それができないがために色々回りくどい方法論を指南する本が多く出回っているのではないかと思う。最終的に「食うな動け」に集約されるものをレコーディングダイエットだとかカーヴィーダンスだとかよくわからない方向へ進んでいるのと大差無い気がする。

習慣形成の難しさ

痩せてもその体型を維持する食生活を送ることができなければリバウンドをする。片付けてもモノが散らかったりモノが増えてしまえばまた元の部屋に戻る。習慣形成とはそう簡単なものではない。本書でもそれを理解しているのだろう、習慣形成こそが大事として1日数個モノを捨てさせている。が、それをノートにつけなさいというだけで習慣形成に対しての指導が完結しているのはどうなのだろうか。また、捨てたあとモノを片付けるという行為も同じくきれいな部屋を維持するのに大切なのだろうが、その習慣形成についてはお片付けゲームという「使ったものを元に戻せたら勝ち、面倒で元に戻せなかったら負け」という乳幼児くらいしか勝利しても喜ばなそう、もといシンプルなゲームでどうにかしようと指南している。これだけでモノが戻せるようになったという。なんというか、インベーダーゲームが世に出回ったころにインベーダーにハマってゲームセンターに入り浸っていた大人達を想像してしまうというか、この人にスプラトゥーンとか買い与えちゃったら寝る間も惜しんで狂うまでやり続けちゃうじゃないかと無駄な心配をしてしまう。著者の家にWiiUが届かないことを祈るばかりである。

とにかく、習慣形成の大事さを理解しているであろうはずなのに、その習慣を形成するためのメソッドとそれを行う理由付けが弱いのはどうかなと思う。これで出来る人なら多分元から片付いていたのでは…とも思う。

結局どうしたらきれいな部屋を保てるの?

捨てろ使ったら元に戻せ